地域・企業と若者をつなぐ仕組み「実践型インターンシップ」
最短で1ヶ月、通常では半年から1年、地域・企業の課題解決や新しい価値づくりに取り組むインターンシッププログラムです。若者が地域に飛び込み、設定したプロジェクトの実現に向けて地域・企業と共に挑戦します。その試行錯誤を通じて、地域や産業の魅力を知り、自信とスキルを磨き、地域も企業も若者も新しい可能性を切り開くことができます。
実践型インターンシップの概要
夏休みと春休みからスタートすることが多く、地元や、札幌などの都市圏、北海道外など全国各地から若者がエントリーしてきます。「こんなに関心が高いの?」と驚かれることもあるかもしれません。地元から通う若者は週3~4回、遠方からくる若者は休学してきたり、地域に住み込んで取り組む場合もあります。 様々な状況の若者に対応できる地域環境を整備することで、より多くの接点を生み出せる地域づくりにつながります。
全国各地で行われている実践型インターンシップ
地域ベンチャー留学
「変革の現場に挑む機会を通して、アントレプレナーシップ(起業家精神)溢れる人材を育む」ことを20年以上続けてきたNPO法人ETIC.が事務局を担い、日本全国の挑戦を続ける地域企業やNPOの経営者・リーダーの右腕となり、新規事業や商品開発などにチャレンジする実践型インターンシップ・プログラム。2011年に始まり、2020年度はコロナ禍の中、オンラインで地域と関わりながら、企業・経営者・地域が抱える課題の解決に挑戦。これまで1070名のインターン生が参加しています(2021年2月時点)。 WEB https://cvr.etic.or.jp/
能登留学
プロジェクトを通して能登地域に関わり、自分らしいキャリアをデザインするプログラムです。民間出資のみでつくられたまちづくり会社、株式会社 御祓川が事務局を担っています。能登の中小企業や集落での地域課題に挑戦する中で、正解のない問いに仮説を立て、自分なりの答えを見つけることで、自分らしいキャリア=生き方を発見することに繋げています。これまで205名のインターン生が挑戦し、移住や定住、関係人口の増加にも繋がっています。 WEB https://notoryugaku.net/
大切にしていること
未来をつくるプロジェクト
地域や企業が抱える「今の課題」ではなく、「こんな地域をつくりたい!」「地域からこれからの社会をつくろう!」と、未来をつくるプロジェクトをベースに設計することが大切です。未来をつくっていくポジティブな発信をすることで、未来をつくる若者との出会いが生まれます。
大人も本気でやってみたいこと
大人側がワクワクしていることが何より大切です。大人側が本気で実現したいと思っているか?!…を若者はすぐに見抜きます。若者のためのプログラムではなく、何よりも大人が本気であることが重要です。
一緒につくる仲間を募る
若者を育てることが目的ではなく、地域に興味を持ってもらうことも目的ではありません。つくりたい未来を、共につくる仲間を募ることが大切です。共に挑戦し実現に近づけば、若者は勝手に育ち、結果的に地域に興味を持っているはずです。
生産者側で経験を詰める環境づくり
若者は「学ぶ」「知る」などの消費者的関わりではなく、「つくる」「生む」など生産者的に関わる設計が大切です。つくる側に回ることで仕事への当事者意識が生まれ、顧客に感謝されることで、地域や事業への思い入れが強くなります。
「地域コーディネーター」の存在
地域にチャレンジコミュニティをつくるには「地域コーディネーター」を育成することからスタートします。 地域コーディネーターは地域の挑戦を発掘すると共に、企業・自治体・教育機関(高校・大学)様々な分野と連携しながら、地域と若者を繋ぎます。地域コーディネーターがまだいない地域は、地域コーディネーターを発掘・育成することからお手伝い致します。
各地の事例
2020年度から始まった「北海道チャレンジコミュニティ」の実践型インターンシップについて、札幌、北見、帯広、旭川、函館の事例をご紹介しています。実践型インターンシップに参加した学生や受入企業、地域コーディネーターにアンケート調査を行った結果、実践型インターンシップの価値が北海道各地で見えてきました。ぜひご覧ください。
はじめるまでのフロー
地域や組織内に新しいプロジェクトをつくりたい。 若者が集まり、活躍する文化をつくりたい。
そんな思いをお持ちの方は、ぜひ私達と一緒に 『北海道チャレンジコミュニティ』をつくっていきませんか?
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- STEP.01パンフレットを読む
- まずはHOKKAIDO CHALLENGE COMMUNITY PROJECT パンフレットを読み、 自分が住む地域、自分の働く会社で、何ができるだろう?と想像を膨らませてみてください。 本書からどんな人たちが、どんな思いを持ち、どんなことに取り組んでいるか、知ることも大切です。
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- STEP.02コーディネーターに聞いてみる
- 実践型インターンシップの導入に興味がある方は、まずはお問い合わせください。自分の地域、自分の企業でどんな取り組みが可能か、「はじめかた」を経験豊富なコーディネータに聞いてみることをお勧めします! 現地コーディネーターが常駐しているエリアは、現地コーディネーターにおつなぎします。
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- STEP.03面接
- 人事または事業部責任者との面接を行います。
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- STEP.04プロジェクトをつくる
- 入ってきた人と何を実現するか、取り組むプロジェクトをつくります。 生み出したい成果をしっかり狙うことと、外から見ても関わりたくなる面白い仕事であること、両方の視点が必要です。
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- STEP.05募集する
- 人準備が整ったら募集スタート! WEBサイトやSNSなど、適切な方法で全国に情報発信します。 「PROJECT INDEX」「しごとはじめ」などの募集ページを活用できます。
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- STEP.06面談する
- 興味があるという人からエントリーがくると次は面談です。 お互いがお互いの動機を理解することが大切。 「プロジェクトがちゃんと進んでいきそうか」をベースに考えましょう。 お互いに共感し、納得できれば合格です!(事前課題で納得値を上げるのもあり)
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- STEP.07プロジェクトスタート
- いよいよプロジェクトがはじまります。 受入企業、エントリー者、コーディネータがそれぞれ目的を確認するために、 最初にスタートオリエンテーションを実施します。 課題が出ればその都度話し合うことで、壁を乗り越えるほど地域も組織も強くなっていきます。
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- STEP.08成果を振り返る
- 定期的に成果を振り返る「対話」の機会をつくりましょう。 取り組んだ経験から次のプロジェクトに向けた課題を洗い出します。
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- 繰り返す
- STEP.4〜8の流れを繰り返すことで、地域や組織内に次々に新しいプロジェクトが生まれ、 若者が集まり、活躍する文化ができあがっていきます。
パンフレットがダウンロードできます。
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