人口1100人の村、西興部村を舞台に、教育の課題を見つけ、旧村営住宅を使って新しい教育の仕掛けを作ってもらいました。
一般社団法人集落自立化支援センターでは、地域の暮らしを豊かにしていく為の、交通やエネルギー、買い物や住宅など様々な地域の課題を事業化することによる解決を目指しています。
いつまでも外部の人材が関わり続けるのではなく、地域の人々が自分たちで持続可能な事業を回していけることが重要だと考えています。小規模分散型の地域活性化により、ひとつでも多くの地域を豊かにしていきたいです。
西興部村で「教育」をテーマに、村全体で長期的に続けていける仕掛けをつくるプロジェクトです。村の教育委員会や学校、保護者などから教育に関わるニーズを汲み取ることであったり、他地域の例を参考にしてみたり、村民のみなさんの力を借りたりと、様々な工夫をしながら新しい教育の仕掛けをつくってもらいました。
実際に教育に関わっている人達へのヒアリングを通して、高校受験を控えている中学生が放課後学習支援の不足により困っていることが明らかになりました。
学校教育や社会教育の垣根を超えた新しい教育の形を作りだすことを目標に、学生自ら教育委員会や学校、保護者などから教育ニーズをヒアリングし、それらを解決する仕掛けとして放課後学習拠点の開設を提案。旧村営住宅を手作業で改修し、学習拠点を開所しました。週2回の学習支援や保護者との連絡調整なども学生が担い、運営しています。訪れた中学生同士で教え合ったり、インターン生が勉強を教えたりしました。
地元から遠く離れた北海道の村に、「家族だ」、「友達だ」と言える人がこんなにできると思っていませんでした。自分達のやりたいことを進めるためには様々な面で多くの人の力を借りる必要があるということを、強く感じました。また、そのためには、相手の立場になって相手にとって与えられるメリットは何か考えることがとても重要だと学びました。
学習の拠点作りだけでなく、居場所づくりなど、色んなアイディアが出ました。その中で、村のニーズに合うように、どの手段を選ぶのか、それについてインターン生3人で合意形成を取っていくことの難しさは感じてもらえたのではないでしょうか。結果としては、教育委員会や学校、保護者からも感謝されるプロジェクトになっています!
「集落」という、その場所に住む人々が地域課題を自分ごと化できるような単位での課題解決に取り組んでいます。