野菜の生産~販売までの「流通」を体験し、「6次化」に挑戦!
当別町農家の高橋農産さんのもとで働き、一次産業を直に学びます。
そんな農業の軸である生産から、当別野菜を使ったマーケティング、
野菜と消費者を繋ぐ直売事業の立ち上げに挑戦します。
当別町農家の高橋農産さんのもとで働き、一次産業を直に学びます。
そんな農業の軸である生産から、当別野菜を使ったマーケティング、
野菜と消費者を繋ぐ直売事業の立ち上げに挑戦します。
【 農業の課題は、高齢化問題・後継者不足 】
日本は世界でも5位の農業大国として知られており、1960年には1454万人もの方が農業に従事し、農家として生計を立てていました。しかし、最近はその割合が大幅に減少しており、2009年には289万人まで減りました。これほどまでに農家の数が減ってしまったのは、「若者の都市部への流出」「働く人の高齢化」が原因として挙げられています。
今や深刻な高齢化が問題となっており、農家として働く人の6割以上が65歳以上。そして、70歳までの年代の人がいる農家さんでは、全体の7割の農作業全てを「自分」が中心となって切り盛りしているそうです。また、後継者がいなくて廃業を余儀なくされる農家の方も少なくないようです。
さらに若者の農家離れも進行で、農家のうち35歳未満の割合はわずか5%。農家の後継者不足は深刻な状況に陥っています。では、なぜ若者の農業をやりたいと思わないのでしょうか?原因のひとつに、農業を始める敷居の高さや難しさが挙げられます。農業用の機械を購入するにしても、相当な初期費用が必要になりますし、収入の確保も最初の数年は特に難しいと言われています。
【 大切なのは、農業と消費者を直接つなぐこと 】
課題となっている事からも、「儲からない」「重労働できつそう」「収入が不安定」などといった、どちらかといったネガティブなイメージを持たれてしまうことが多い農家という働き方。しかし、農家として働くことで得られることや魅力をアピールすることで、ネガティブなイメージが払拭されたり、農業に興味を持ってくれる人が増えるのではないか。そして、農業を仕事として楽しめる人を増やしていきたい。そんな思いから、2012年より始まった「農業6次化プロジェクト」。
序盤は当別町農家の高橋農産さんのもとで働き、一次産業を直に学びます。そんな農業の軸である生産から、当別野菜を使ったマーケティング、野菜と消費者を繋ぐオンライン販売など企画と実践に挑戦します。
中盤は広報を担当しながら直売事業の立ち上げを行っていきます。日々の農作業にも取り組みながら(農作業は賃金が発生します)、目標となるプロジェクト達成に向けて業務を推進します。
仲間と共に農業を仕事として経験し、そこから何を感じ、どこまでできるか。楽しみながら頭も身体も使って取り組めるので、身も心も一歩成長させられるプロジェクトです。
【 農業に生きる夏は、たぶん一生に一度 】
過去の事例をお伝えすると、2017年8〜9月にかけて収穫・加工・販売を行いました。加工品の企画や販売先の確保、メディアへのプロモーション等も行い新聞にも大きく取り上げられました。パティシエさん協力の元、スパイスを効かせた「大人のキャロットケーキ」、「トウモロコシのフロランタン」、「ジャガイモのポンデケージョ」を作り、チカホで販売するなどを実施しました。仕入れ値に加えて販売価格も自分たちで計算するため、「流通」に加えて「商い」の経験ができます。
今年は「農業」「流通」「商い」に加えて一歩踏み込み、「こういう風にすると若者が農家に関わりやすいのではないか」というアイディアを出してもらい、次年度計画を立ててモデル作りの基盤をつくるところまでを一緒にやっていきたいと思っています。
農業の一部の体験だけでは終わらず、収穫したものを仕入れて、いくらでどのくらい売るかなど、学生たちで考え、力を合わせて販売を実践していく、他ではできないインターンシップになっています。この夏、畑で出会う最高の仲間と、充実した時間をつくってみませんか?
トウモロコシはホワイト、カリフラワーはオレンジ、ニンジンは紫色など、北海道でも珍しい野菜を中心に栽培している高橋農産で、野菜の収穫を行います。「体験」ではなく「ビジネス」視点で考えながら取り組みます。
昨年はチカホでのマルシェや「あさぶおすそわけマーケット」で、収穫した野菜、加工品を販売しました。こだわりを持って収穫した野菜の特徴、味について説明する中で、お客さんとコミュニケーションを取りながら物を売る楽しさを実感する事ができます。販売する売り場の確保や、販路開拓も自分達で行います。
直売事業が軌道に乗ってくると、店舗開設、キッチンカーによるマルシェの販売など、事業展開を考えています。かかる費用や、出店先の候補など、事業展開を意識しながら直売事業の立ち上げに取り組んでください。
すでにあるブログやFacebookページ等を活用し、農業の魅力や加工品・マルシェの販売についても情報発信していき、道内外問わず、様々な人に農業の魅力を伝えていきます。
八百屋の設立や、キッチンカーの購入に繋げるため、直売事業の立ち上げ(売上100万円以上)を目標にします。
収穫方法やコツなど、ノウハウの蓄積、共有方法の仕組みづくり
マルシェなどの販路開拓、販売
農家さんという働き方のイメージUP
・北海道を根っこから知りたい人
・畑で出会う最高の仲間と共に成長したい人
・農業、流通、商い、食に興味がある人
・何か面白いことがやりたい人
・周りとは一味違ったインターンシップをやりたい人
・精神的にも体力的にも成長したい人
・将来飲食店をやりたい人
・主体性・協調性を伸ばしたい人
*今は体力がないけれど夏までに鍛える!といった意欲や、実際に学生との活動の中で、学生が何を考えているのかを知りたい!という人も大歓迎。ぜひ一緒に畑でいい汗を流しましょう!
農家さん、仲間との出会い
仲間と畑で一緒に汗を流す経験
野菜の売価や販売先を決定し、実行する経験
SNSなどを活用したプロモーションの実践経験
ブログを活用した情報発信の経験
なし
はじめまして。2016年度のリーダーを担当した、安藤しほです。「農業プチ6次化プロジェクト」は、作物収穫、加工品の販路開拓、販売までを行い、生産~販売を実践するプロジェクトです。総勢30人の学生がメンバーとして関わっていて、チームをまとめるリーダーを担当していました。
大学では福祉の勉強をしていました。高校時代に児童虐待のニュースを聞いて興味を持って、子供だけじゃなく高齢者も含めて人と関わるっていう意味で大学の福祉学科を選びました。でも、大学2年のときに進路に迷ってしまって、福祉の道に進むことに前向きになれなかったんです。自分でも最初のうちは理由が解らなかったのですが、悩みの元を突き詰めていくと「福祉が本当に人に寄り添えているのか」という疑問にぶつかって。大学の講義を聞いていた時に、患者の気持ちを考えているのは医療や看護ではなくて福祉という雰囲気に違和感があったのがキッカケです。福祉士は患者と同じ目線に立とうとしているけど、結局患者からしたら医師や看護師と同じ専門職って感じると思ったんです。
同じ学科の同級生の大半は福祉士の国家資格を取るために実習に行くんですが、その疑問を感じてから、私は実習には行かずに、実家のある帯広市に戻り、以前から興味のあった農業バイトを始めました。短期間ではありましたが、やりがいと楽しさを感じることができました。その時はまだ進路は決めていなくて、進路に対する迷いを抱えながら、とりあえず「就活」しようと思っていくつかの就活イベントに参加したんですが、答えは出なくて、、、。就活に対するモチベーションは日に日に小さくなっていき、就活自体もやめることも考えました。
しかし、活動している中で大学3年の12月に「SPRING JOB FESTA」というイベントに参加しました。「SPRING JOB FESTA」とは春休み期間中に参加できるインターンシップを紹介するインターンマッチングイベントなんですが、そこで多くの企業のプレゼンテーションを聞いてもモチベーションが低かった私には企業の良さや魅力を吸収することができなくて。そんな中で唯一、少し興味を持てたのは「農業プロジェクト」だったんです。以前経験した農業バイトの楽しさが頭の片隅にあったからっていう単純な理由だけど(笑)
そして私は、リーダーとしてこのプロジェクトに参画しました。インターンを始める前は、深く狭くというか、特定の人としか交流してなかったのですが、始まってからは特定の人といるのをやめて、いろんな人と関わりたいなって思うようになりました。新しい出会いも多いから、心を開いて素直にいろいろ話した方がたくさんのことを吸収できることに気づいたんです。
それまではずっと一人で将来のことを悩んでいた。でも迷っている時こそ、頼れる人がいる環境っていいなって思いました。プロジェクトを一緒に進めているエンブリッジ代表の浜中さん含め、しっかり自分の話を聞いて次に進むためのヒントをくれる人がいる。今何がしたいかわからないからこそインターンって形で半分社会に出てみると、自分の中に秘められていたものが見つかる気がします。それに、自分にはできないことがこんなにあるってことも社会に出る前に気づけたのも良かったかな。
また、「仕事」に対しての考え方も、『働く事』を通して生きがいを発揮できることが理想だなと思いました。それをお金のためにやるような『仕事』って思いたくないというか。自分がやりたいからやるってことが大事だと思います。
将来は、人の出会いや交流が生まれる場を作りたいって思うようになりました。ゲストハウスも興味あるし、いろんなことできるようなレンタルスペースとか。あと民宿に泊まりながら、農業手伝うのも面白そうだなって。折角大学で学んだ福祉の知識は、直接は生かせないけれど、対人関係や生きやすい環境づくりという面でいうと、どこの現場でもこの学びは生かせると思っています。このメッセージを読んで農業プロジェクトに参加してくれた人も、将来私が作った場所にぜひ来てほしいなー!(笑)
2016年度 リーダー/安藤 しほ
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