道央

保護中: 海を守って、暮らしと繋ぐ。 バリューチェーンの構築から始める持続可能な海づくり×事業づくり

期間
長期(3ヶ月以上)
対象
社会人

海と暮らしを未来につなげる、流通事業を立ち上げる

北海道の積丹半島を拠点に、生産・加工・流通・レジャーの一つ一つを事業化して都市で暮らす人たちに届け、都市と海を近づけます。バリューチェーン(価値連鎖)から海の持続可能性を高めていく事業を共に立ち上げます。

このプロジェクトについて

株式会社キットブルー

日本は海に囲まれ、むかしから海の恵みを糧に豊かな暮らしを営んできました。しかし現在、地方から急速な人口減少が進み、海を管理してきた漁村が衰退することによって漁場を維持できない問題が起こっています。

魚を獲ることができなくなり、地方の加工場が停止し、モノを運んでいたトラックも配送を辞めてしまいます。一度止まってしまった漁村と物流を復活させるには、何倍もの時間と労力が掛かります。

<株式会社キットブルーの取り組み>
キットブルーは神恵内村にある、海を起点に生産や加工、流通を手掛ける地域商社です。神恵内村、岩内町、泊村の近隣3町村が連携して立ち上げた会社で、現在では町村と連携しながらも民間企業として運営されています。

積丹の海は「積丹ブルー」と言われ、青く透き通ったとてもきれいな海で、観光名所としても親しまれています。一方で、海が青く透き通っているということは、栄養素に乏しく生物多様性が脆弱で、魚にとっては住みにくい環境であるとも言えます。

例えば「磯焼け」という、藻場が衰退・消失してしまう現象が起きていて、人の手を加えることで、魚や動植物が生きやすい環境を整えることができます。単純に人がいなくなれば海が元に戻るということではなく、人と海が共に生きることで、守られる海「里海(さとうみ)」もあるのです。

<バリューチェーンとは?>
バリューチェーンとは「価値連鎖」と言われる用語で、キットブルーの仕事では生産・加工・流通・レジャーを通じてそれぞれ生み出される価値が連鎖して相乗効果が生まれ、全体がより豊かになる仕組を差します。

人口が減少し、衰退していく地方環境の中では「生産」単体で勝負することが難しく、複数の事業を連動させ、小規模であっても、多機能型で事業を展開していく必要があります。

例えば、生産の現場で漁業体験ができたり、体験したついでに食事をして宿泊したりなど、ひとつのアクションで複数の価値を生むことで、それらが連鎖し有機的に機能することをバリューチェーンと呼びます。

キットブルーでは海の資源を中心にバリューチェーンを構築し、都市圏や首都圏など都市で暮らす人々が、海の資源をもっと身近に楽しんだり、行ってみたりすることで距離を縮め、持続可能な海の産業を構築することを目指しています。

活動内容

今回エントリー頂く方には、バリューチェーンの中の「流通」「加工」から担って頂きます。将来的には生産やレジャーなども含めた事業全体を担当頂きたいですが、海にまつわる人たちと事業を共にし、信頼関係を作っていくには流通・加工から取り組むことが近道だと考えます。

<流通>
地方で大型トラックを何台も走らせることは現実的に難しく、小型のトラックを使って、小さな物流をたくさん生み出す仕掛けを作っていきます。IoTの技術も使って、流通を可視化し、効率的にものを地方から生活圏に届ける仕組みをつくります。

最初のミッションは、50社の取り扱い先を開拓すること。
定期的に都市圏に荷物を発送したいと考えている事業者を見つけ、荷物を一旦買い取り、都市部に送り届ける事業をスタートさせます。
すでに小樽市に倉庫があり、いくつかの候補取引先があります。

キットブルーのビジョンに共感し、思いを込めた商品を扱っている事業者と多く接点を持つことでバリューチェーンの土台を構築します。

<加工>

積丹半島の資源を活用して、売り出せる商品を作ります。現状、神恵内村周辺では加工に適した工場が少ないため、小樽市にある工場と連携して商品開発に取り組みます。
定期的に販売できるよう、おさかな宅急便として、12種類の商品開発を目指します。現在はウニやナマコなど、高級食材が主な取引事業ですが、普段見向きもされていないような魚(未利用魚)なども含めて、積丹半島を感じられる商品開発に取り組みます。

現在民泊事業やNFTを使った地域通貨づくりなどにも取り組んでいます。個々の事業立ち上げを担当頂きながら、全体のバリューチェーンにも関わって頂きます。

期待する成果

1

地域物流で荷物を購入する先を50件、届ける先を50件開拓する。

2

3年かけて、お魚事業を通じて1億円の売上をつくる。

3

担当している仕事以外にもバリューチェーン全体の取り組みに関わる。

4

地域に関係性を作っていく中で、自分自身が生み出したいバリューチェーンを企画し、提案する。

対象となる人

・海が好きな人。海の持続可能性に問題意識がある人。
・経済も好きな人。事業を作っていくことで持続可能な社会に貢献できると思う人。
・人と話すのが好きな人。年齢、性別国籍に限らずコミュニケーションが好きな人。
・ビジョンをつくったり話したりすることが好きな人。カタチにすることも好きな人。

募集要項

対象
社会人
雇用形態
正社員
期間
長期(3ヶ月以上)
活動支援金
あり
職種
企画・商品開発
活動条件
・正社員の場合:月給250,000円~ 社会保障など完備) ・副業、兼業の場合:勤務形態は応相談 ・長期インターンシップの場合:6ヶ月、活動支援金あり
活動場所
神恵内村・札幌市内

得られる経験

1

海の持続可能性に向き合う経験

2

バリューチェーンを構築する経験

3

地域全体を俯瞰して繋ぎ、一つ一つの事業をカタチにしていく経験

4

多様なバックグラウンドを持つ人達と事業を共にする経験

事前課題

なし

私たちはこんなチームです!

北海道の海と世界を繋げる地域商社

日本では、内閣府が設置する「まち・ひと・しごと創生本部」を中心に地域商社事業の設立・機能強化に向けた取組を続けてきました。
全国的にも海を基軸にした地域商社は珍しく、キットブルーから生まれる事例を全国各地の漁村に展開することで国内全体の海と産業を守ることができると考えています。
コロナ禍以降、世界各国からの観光客も戻りつつあり、改めて地域の資源を保全しながら、付加価値を生み出し、国内だけではなく国外の人たちにも日本の海の魅力を伝えていくことが大切だと考えています。
キットブルーに来て頂いて、すぐには難しいかもしれませんが、視野は世界に拡げ、日々の海の変化にも気付くような地域の視点も持ち、共に事業をつくっていけたらと考えています。(https://www.kitblue.jp/)

企業からのメッセージ

 

ユニークな海洋生物や美しいい海の空間を、私たちは食や観光で体験し、生活を豊かにしてきました。
一方では、気候変動や水産経済のグルーバル化など、小さな漁村といえども地球環境や世界経済と連動し影響を受けています。そして、海は広く、見えにくく、知る機会も多くはありません。
そんなマーケットだからこそチャンスがあり、まさにブルーオーシャン。水産流通をきっかけに海洋リテラシーを高めて、海の地方活性化を一緒に取組みましょう。海に沈む夕日を眺めながらのビールは最高です!

代表取締役/大塚 英治

[プロフィール]
経営者経歴 1969年(55歳) 小樽生まれ
子供のころから日本泳法、レガッタで海に親しみ、大学時代に始めたスクーバダイビングが縁で沿海調査エンジリングに入社、潜水士・ダイビングインストラクターでもある。海洋調査の現場で沿岸地域の課題に直面し、環境面だけではなく、経済や歴史文化など広い視点と地域密着での地方創生が求められることから地域商社キットブルー創業時から経営に参加してる。
株式会社沿海調査エンジニアリング 代表取締役社長
一般社団法人小樽観光協会 理事
NPO法人海に学ぶ体験活動協議会(CNAC) 副代表理事
東海大学非常勤講師

団体概要

設立
2017年(平成29年)10月1日
代表者名
大塚 英治
資本金
1千2百万円
ホームページ
https://www.kitblue.jp/
住所
北海道古宇郡神恵内村大字神恵内村15番16

お問い合わせ

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