今度は家具開発だ!とにかくやってみる製材業者の新たなチャレンジ!
北海道函館市に程近い森町にあるチャレンジングな製材業「株式会社ハルキ」が
自社で取り扱う、地域材「道南スギ」を活用し、
大学生と森町ならではの家具を製作し、実際に販売してみる
北海道函館市に程近い森町にあるチャレンジングな製材業「株式会社ハルキ」が
自社で取り扱う、地域材「道南スギ」を活用し、
大学生と森町ならではの家具を製作し、実際に販売してみる
「スギ」(杉)は日本固有種で中でも北海道南部地方にある良質な杉を「道南杉」と呼んでいます。道南杉は弾力性があり、寒い北海道で育った分、熱を溜める性質を持ち、断熱効果が高いと言われています。株式会社ハルキは1960年に創業し、これまで50年以上に渡り植林に育林、間伐、伐採と、環境を循環させながら林業を営んできました。
若い木はより多くのCO2を吸収しますが、高齢の森林はCO2の吸収が緩やかになるため、可能な限り伐採して資源利用し、新たに若木を育てることが環境の好循環に繋がります。
杉やトドマツなど、これから多くの木が伐採時期と言われる「伐期齢」を迎えるため、輸送にかかるエネルギー消費を抑えた地材地消が実現できる北海道で、道南杉のニーズを開拓することが必要になっています。
建築物の構造材として利用するだけではなく、床や壁、家具などに活用することで消費量を増加させ持続可能な産業と社会を実現していくことを目標としたプロジェクトです。
製材業者の新たな挑戦!家具作りにチャレンジするプロジェクトを企画します。
森町等の道南地域で育った地域材「道南スギ」を材料に、学生さんが1ヶ月でイチから森町発の家具をデザインしていただきます。
地域材を使った家具を開発することで、地域で生産される原材料に付加価値をつけ、地域経済の好循環を生み出すモデルを作るお手伝いをしていただきます。
1週目は森町に慣れていただくために、株式会社ハルキで林業・林産業についてのオリエンテーション、社有林の見学、本社製材・プレカット工場での職業体験をしていただきます。また、森町役場の担当者から森町の概況や歴史、買い物など生活に必要なことなどを説明する時間をとります。徐々にハルキや森町のイメージを固めてもらい、2週目以降はデザインを始めてもらい、社内プレゼンを経た後、実際にレーザー加工機やN Cルーターという加工機等を使った模型・モックアップづくり、進捗状況によっては実際に家具製作、更に進めば自分で販売までをしていただきます。制作にあたっては森町に赴任している地域おこし協力隊(元家具製造会社勤務)から家具製作の基礎知識のレクチャーと製作のアドバイスがありますし、森町在住のコーディネーターからフォローアップがありますので安心です。また、宿泊先は森町が整備した「connectもり」という宿泊研修施設を無料で利用できます。
家具製作と森町での生活を通じて林業や森町の魅力に触れ、自分の言葉で森町を表現できるようになること
林産業の可能性を引き出し、森町の魅力を表現する家具を提案すること
提案の中から1つ家具を製作すること
製作した家具の販路をつくること
企画したい人
ものづくりをしたい人
デザインしたい人
新規事業として新たな商品を開発し、ビジネスを生み出す経験
地域づくりの課題解決の手法を林産業からアプローチする経験
頭で考えるだけでなく、実際に手を動かし生み出すものづくりの過程から自身の内にあるデザインを表現する経験
株式会社ハルキは道南の森町に本社を置き、丸太から建築用材を製造する製材業を1960年(昭和35年)から営み、今年創業60年になります。近年では住宅の骨組み(構造材)を自動加工する「プレカット」や「内装材」の製造・販売に力を入れています。新国立競技場整備事業のスタジアム外周部の軒庇に使用するスギ材を北海道の会社で唯一供給しており、他にも函館アリーナやシエスタハコダテなどの商業施設も数多く手がけていて、その実力は折り紙つきです。
会社の特徴はとにかくチャレンジング。国土交通省に認定された燃えづらい木材「準不燃材」を開発したり、大学や研究機関等、異業種連携プロジェクトにも取り組み、病室に地域材をあしらって患者さんの心を和ませる「病院木質化プロジェクト」を立ち上げるなど、「やってみよう!」精神に溢れています。
また、木育にも力を入れています。木育とは、北海道が推進する「子どもをはじめとするすべての人が、木とふれあい、木に学び、木と生きる」ことを学ぶ活動で、ハルキはこの活動を通じて循環型社会の構築と林業の発展に貢献しています。
私は鈴木正樹(すずきしょうじ)と名前に「木」が2つも入っています。
しかも「正樹」=真っ直ぐな木=スギ…様々な縁があって今の仕事に出会いましたが、私はスギの生まれ変わりなのではないか、と思っています(笑)
10年前にこの業界に入る前は、鉄を主に扱う仕事に従事していました。しかし縁があってこの業界に入った途端、道南杉の魅力に取り付かれ、今では天職だと思っています。
前職はそれなりに大きな会社で、責任のある仕事をしていましたが、感じていたことは歯車のひとつ、しかも社内外には沢山の同業ライバルがいて、我々は2軍、3軍といってもいい選手でした。
しかしハルキに入った途端、木材業界で新しいことにチャレンジする人は少なく、すぐに1軍のエース(?)として対戦相手(仕事相手)も各業界の一流の人ばかり。当然プレッシャーもありますが、とてもやりがいを感じます。一度入ったら抜け出せなく木の世界で一緒に色々な〝事〟をしでかしましょう!
取締役・企画開発部 部長/鈴木 正樹
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